村上春樹『猫を棄てる』読了 感想など
村上春樹さんの新刊
父親について語られているエッセイです。
今まで長編小説の中で主人公の父親が何度か登場しましたが、実際の父親のエピソードなどを知ると村上春樹さんのバックグラウンドが垣間見られるような気がしました。
もちろん今までの小説に登場する父親は架空の人物です。当然全く違うのですが、どこか何かに通じているようにも思いました。
不満と痛み…長年離れていても血の繋がった親子。
自分の思いをうまく語れない、伝えられないのはとてもよく分かる。それでもそこに家族という絆があるのも真実…だからこそ孤独を感じてしまうのかもしれない。
少しだけ自分に重ね合わせて色々と考えさせられました。
装丁と挿絵
またこの作品の挿絵がなんとも素敵で、懐かしいような新しいような不思議なイラストです。
初めて読んだ村上春樹の作品
村上春樹さんの小説は初めて読んだ作品がねじまき鳥クロニクルでした。衝撃的でした。すぐにファンになりその後、小説はもちろんエッセイなどほぼ全ての作品を夢中で読みました。
後記
今後も村上春樹さんの新刊が出たら読了して感想などをお伝えしたいと思っています。
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